成功する人と途中で諦める人との差はなんだろうか。 以前アメリカバスケNBAのスーパースターであったKobe Bryantは、偉大な選手と良い選手との差は強い勝利への執着心(desire to be great偉大になりたいと言う欲)だと言っていたのを覚えている。 そして、Bryant選手はその偉大に向かって選手時代平均4時間の睡眠を取りながらバスケットボールの練習に専念していった。 シーズン中には家族や友人との時間を犠牲にしながら自分のストイックな訓練スケジュールに沿って生活を送ったと言う。 やがて、その努力は報われ彼の名はバスケ界の伝説の一人として刻まれている。
オリンピックに出る多くの選手はその競技を幼い時からして来た選手が多い。 例えば、1992年バルセロナで金メダルを獲得した(当時)14歳の岩崎京子選手は5歳から水泳を始めた。 同じオリンピックのダイビングの種目で男女個人メダル4競技の内3つの金メダルを取った中国の選手たちは皆4歳からダイビングを始めたと言われる。 これらの選手はいずれも頂点を目指してどんなに厳しい訓練であっても耐え抜いて来た。 でも、ただ耐え抜いたことより重要なポイントがあるなら、彼らはうんざりするような厳しい特訓をも、それは頂点を目指すことの出来る特権と受け入れ自分を奮い立たせ来たことである。 彼らには夢見る偉大な目標があった。 そして、その栄光を見上げ今の自分を犠牲にして来た。 その夢がかなえられるのが10年後、いや、20年後であってもその大きな夢を見失うことなく走り続けた。 待つことの出来る人に成功は報われる。
1960年代にスタンフォード大学で心理学者ウォルター・ミシェルが4歳児たちを連れてマシュマロ実験を行った。 4歳児の前に1つのマシュマロをおいて、研究員が(15-20分後)戻るまで待てばマシュマロを2つもらえると言う実験である。 結果は待てない子たちと待った子たちに分かれたが、興味深い点は研究員が彼らの人生を高校卒業まで観察した点である。 実験に対象になったのは全員スタンフォード大学スタッフたちの子供たちであったが、14年後の彼らを見ると、15-20分を待った子は平均的に大学のスタンダード受験であるSATで平均200点高く獲得したことが分かった。 成功のために今を我慢し出来ると言う教訓は大学への成功に繋がることが分かる。 今すぐその欲を満たすことなく、待つことの出来る人は大きなことを目指せる人に成長する。
何でも情報がインスタントに手に入るインターネット時代の今は忍耐力を育てるには不向きだと言えよう。 昔は相手に手紙を送って返信をもらうまで早くても一週間かかっていたのが、今ではメールやメッセンジャーを通して数時間内で行われる。 あまりにも便利になった時代であるがその分私たちは忍耐力を失ったのかも知れない。 サイモン・シネックが指摘するようにミレニアム世代は会社に勤めてすぐに結果が出ないと6ケ月で挫折して転職を考えると言う。 なぜ辞めるんだ?と言う問いに、“私はこの世を変えるために何も貢献出来ていない”と彼らは答えると言う。 社会人になって6ケ月に世を変えられるならどんなに良いことだろうか。 でも、そこまで世に良いインパクトをもたらせたいなら、もっと大きな目標のために今を我慢すると言う精神はどこに行ったのだろうか。 もう少し我慢して訓練期間を設けることは古い考えなのか。
探せば今も優秀な人材は幾らでもいるだろう。 しかし、重要なポイントは、忍耐力を持って、また長い目を持って仕事に取り組める人材はどれだけいるかかも知れない。 毎日、少し退屈にも見える繰り返しがやがて大きな夢を現実にさせる一歩だと言う認識が必要である。
15キロ痩せたい人は毎日デザートを食べることは出来ない。 でも、自制と忍耐力は必ず目標達成に繋がる。 重要な質問は、“その日の栄光のためにあなたは今をどれだけ犠牲出来るか?”である。
会社で管理職を務めている人はチームメンバーにいつも大きな目標(big picture)思い出させる必要がある。 そして、毎日行っている細かい作業がそれとどうつながっているのかを言い聞かせ認識させることは大事である。 つまり、会社のリーダーはこのように部下や同僚たちのやる気・モチベーションを引き出す役だからである。
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